彼女の現在を語る上で欠かせないのが、講談社より発売された写真集『標準体型』を起点とするビジュアル面の大きな評価の高まりです。発売直後から主要電子書籍ストアのランキングで首位を獲得し、重版を重ねる大ヒットを記録しました。
ブレイク当時の「赤いベレー帽にサスペンダー、おかっぱ頭」という記号化されたキャラクターから一転、自身のInstagram(フォロワー11万人超)やX(旧Twitter)で披露される自然体のスタイリングやメイクは、「驚くほど垢抜けた」「激変して可愛い」とSNS上で爆発的な拡散を見せました。幼少期から地元・埼玉県のリズムなわとび教室で9年間培った体幹としなやかなスタイルを活かしつつ、極端な痩せ姫でも過剰なグラマラスでもない「等身大のリアリティある美しさ(標準体型)」を提示したことが、多くの読者の共感を呼びました。
ファッション誌のインタビューにおいて彼女は「自分のコンプレックスも含めて、ありのままの輪郭を肯定したかった」と述懐しています。他者からの見られ方を自らコントロールし、セルフブランディングとして昇華させたこのプロジェクトは、単なるタレントのイメチェンにとどまらず、ルッキズムに疲弊する現代カルチャーに対する鮮やかなカウンターとしても機能しました。