ふくらはぎ神経遮断術を検討する際、最も警戒すべきは「失敗」や「後遺症」の可能性です。代表的なリスクとして以下の4点が挙げられます。
第一に、歩行障害やつっぱり感のリスクです。術後数週間から数ヶ月間は、階段の上り下りや走る動作、つま先立ちをする際に力が入らない、あるいはふくらはぎが強く突っ張るといった違和感を覚えるケースがあります。多くはヒラメ筋が代償して適応することで徐々に改善しますが、誤ってヒラメ筋や他の主要な運動神経を損傷した場合、長期的な運動障害が残る危険性があります。
第二に、代償性肥大(だいしょうせいひだい)と呼ばれる現象です。内側腓腹筋を小さくした結果、歩行時の負荷を支えようとして「外側腓腹筋」や「ヒラメ筋」が逆に太くなってしまい、脚のラインが外側に広がって見える状態を指します。脚全体のバランスを考慮せずに施術を行うと、かえって理想のシルエットから遠ざかる事態を招きます。
第三に、左右差や凹凸(デコボコ)の発生です。神経の遮断具合に左右でムラが生じると、筋肉の萎縮スピードや縮小率が不均一になり、見た目のバランスが崩れてしまいます。さらに、感覚神経を誤って傷つけた場合には、足裏やすねの周辺にしびれや感覚麻痺が長期間残るリスクも否定できません。