ならまちを訪れる旅行者の多くが陥りがちな典型的な誤解が3つ存在します。これらを事前に把握しておくだけで、無駄なタイムロスや現地でのトラブルを劇的に減らすことができます。
第一の誤解は、「商店街のように夜遅くまで営業している」という思い込みです。ならまち商店街食べ歩き営業時間の実態を調査すると、一般的な大都市の繁華街とは大きく異なり、大半の個人店が17:00〜18:00にはシャッターを下ろします。元々が静穏な住宅街の中に店舗が点在しているエリアであるため、夕方を過ぎると街灯のほのかな明かりだけが灯る静寂の住宅地へと表情を変えます。「夕食後に食べ歩きを楽しもう」と計画していると、開いている店が皆無という事態に直面することになります。
第二の誤解は、「定休日は年中無休に近い」という錯覚です。ならまちエリアの飲食店や雑貨店は、月曜日と火曜日に休業が集中しています。祝日の場合は翌日に振替休業となるケースも多いため、週初めの散策では目当ての店舗がことごとく休業していたという事態が起こり得ます。散策日を設定する際は、水曜日から日曜日を軸に選定するのが定石です。
第三の誤解は、「街中を歩きながら自由に飲食してよい」という認識です。古い木造建築が密集するならまちでは、歴史的景観の保全と衛生管理のため、店先や専用イートインスペースでの飲食が強く推奨されています。包装紙や串のポイ捨ては厳重に戒められており、ゴミ箱の設置数も景観保護の観点から極めて限定的です。購入した店舗の専用ゴミ箱にその場で廃棄するか、小さなビニール袋を持参して自ら持ち帰るのが大人のマナーです。