すでにペアローンを組んでしまった世帯や、どうしても利用を検討せざるを得ない世帯には、破綻を防ぐための具体的な防衛策が求められます。
まず検討すべきは、夫婦どちらか一方の年収が上がったタイミングでの「単独ローンへの一本化・借り換え」です。単独ローンに借り換えることで、抵当権と権利関係を1人に集約し、将来の離婚や相続におけるトラブルの芽を摘み取ることができます。ただし、審査時点での本人の年収倍率(一般的に年収の6〜7倍以内)や物件の担保評価額が厳格に見直されるため、繰上返済を進めて残債を減らしておく準備が前提となります。
また、これからペアローンを組む場合は、「夫婦連生団信(どちらか一方が死亡した場合でもローン全額が完済される特約)」を取り扱う金融機関を選択することが生命線となります。加えて、どちらか一方の収入がゼロになっても最低1〜2年間は返済と生活を維持できる「生活防衛資金(手元キャッシュ300万〜500万円)」を確保しておくことが絶対条件です。