彼女の原点を語る上で欠かせないのが、ファッション誌『non-no』の専属モデルとしてのキャリアだ。透明感あふれる可憐な少女として誌面を飾っていた時代、彼女のメイクはナチュラルそのものだった。当時のふんわりとしたアイメイクや健康的なチークは、いわゆる「愛され系」の王道スタイルである。
転機となったのは、プロ雀士としての本格的な始動だ。男性プロに混ざり、長時間の過酷な対局に挑む日々。ファッションモデルという看板を背負いながら、偏見の目と戦い続けた彼女は、次第に自らを「強く見せる」ビジュアルへとシフトさせていく。アイラインの引き方一つをとっても、意志の強さを際立たせるキャットラインへと変化し、シェーディングによって立体感を強調するメイクへと進化を遂げた。
「モデルが麻雀をやっている」という色眼鏡を跳ね返すための覚悟。それが彼女の表情から甘さを削ぎ落とし、精悍な美しさを宿らせた最大の要因といえる。キャリアの変遷とともに外見が洗練されていくプロセスは、多くの表現者に見られる必然的な進化なのだ。