小坂明子の音楽人生を語る上で欠かせないのが、シンガーソングライターとしての成功に甘んじることなく、劇伴・劇中歌を手掛ける本格派作曲家へと転身を遂げたプロセスです。
特に1990年代以降、社会現象となったアニメ『美少女戦士セーラームーン』シリーズへの楽曲提供は、彼女のキャリアにおける第二の黄金期を築きました。テレビアニメ版のエンディングテーマ『タキシード・ミラージュ』や『“らしく”いきましょ』、劇場版の主題歌『Moon Revenge』など、ファンから「神曲」と称される数々のメロディを世に送り出しています。
さらに、1993年から約10年間にわたり上演されたバンダイ版『美少女戦士セーラームーン』ミュージカル(通称セラミュ)においては、音楽監督として400曲以上もの劇中歌を作曲・編曲。キャスト一人ひとりの声質やキャラクターの心情に寄り添った楽曲群は、世界中のファンを魅了し、近年開催されたセーラームーンクラシックコンサートでもオーケストラと共に圧巻のパフォーマンスを披露しました。