ある日突然、子供の足裏や指先に現れるクレーター状の隆起。これが、臨床の場で大きな注目を集める「ミルメシア」だ。語源はギリシャ語のアリ(Myrmex)に由来し、まるでアリの巣のように病変の中心部が深くへこみ、周囲が土手状に盛り上がる独特な形状を呈する。
分類としては、掌蹠疣贅やウイルス性疣贅の一種にあたる。しかし一般のイボと異なり、皮膚の深層(真皮近く)まで病変が及ぶため、踏み込んだ際に激痛を伴うのが最大の特徴だ。跳びはねたり走ったりすることが大好きな子供にとって、この痛みは日常生活や体育の授業に直結する大きな悩みとなる。皮膚科専門医のもとを受診する理由としても、痛みによる歩行障害が際立って多い。