痴漢冤罪で逃げるのは危険?線路逃走のリスクと弁護士が教える正しい対処法

痴漢冤罪で逃げるのは危険?線路逃走のリスクと弁護士が教える正しい対処法

痴漢冤罪で逃げるのは危険?線路逃走のリスクと弁護士が教える正しい対処法について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をご覧ください。

かつて首都圏の主要駅で相次いだ「痴漢を疑われた男性が線路に飛び降りて逃走する」というトラブル。ネット上では一時「生き残るための最終手段」と誤認される風潮もありましたが、これは痴漢の容疑とは別の重大犯罪を自ら重ねる行為にほかなりません。 線路内への無断立ち入りは、鉄道営業法第37条違反(罰則:科料)に該当する明確な違法行為です。さらに、列車の運行を著しく妨げた場合には刑法第234条の「威力業務妨害罪」(3年以下の懲役または50万円以下の罰金)、あるいは列車を転覆・衝突させる危険を生じさせたとして刑法第125条の「往来危険罪」(2年以上の有期懲役)という重罪に問われる可能性があります。 法的な刑事罰にとどまらず、民事上の責任も甚大です。過密ダイヤを誇る都市部の鉄道において、線路立ち入りによる運転見合わせが発生した場合、数万人規模の乗客に影響が及びます。鉄道各社からの損害賠償請求は、数百万から場合によっては数千万円規模に膨らむリスクを孕んでいます。何より、高圧電流が流れる線路内への飛び降りや走行中の列車との接触は、一瞬で命を落とす危険極まりない行為です。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。