古着ファンの心を捉えて離さないのが「MADE IN U.S.A.」の文字です。しかし、ネームタグが擦り切れていたり、タグ自体が欠損していたりするケースも珍しくありません。そこで不可欠となるのがラルフローレンUSA製見分け方と、脇腹の内タグに記載されたコードの正しい読解です。
ヴィンテージ市場で長年まことしやかに囁かれているのが、ラルフローレン内タグRN番号見方にまつわる大きな誤解です。内タグに小さく印刷された「RN 41381」という文字列を見て、「このRN番号は80年代の証拠だ」と説明する出品者を今も見かけます。しかし、これは明確な誤りです。
RN(Registered Identification Number)とは、米国連邦取引委員会(FTC)が米国内で繊維製品を取り扱う企業に割り振る個別識別番号です。「RN 41381」はRalph Lauren Corporationそのものの登録番号であり、1970年代から2026年現在の現行品に至るまで、すべての正規製品に同じ番号が記載され続けています。つまり、RN番号単体で製造年代を特定することは不可能です。
年代判別の鍵を握るのは、RN番号ではなく「国内正規代理店の表記」と「生産国表記」の組み合わせです。日本国内で流通した個体の場合、内タグの代理店名を見るだけで明確なタイムラインが浮かび上がります。
- 1970年代〜1980年代前半:「株式会社ナイガイ」などのライセンス表記(初期タグ)
- 1980年代後半〜1990年代中頃:「アクティ21(ACTI21)」表記
- 1990年代後半〜2000年代半ば:「インパクト21(IMPACT21)」表記
- 2000年代後半以降:「ポロ ラルフ ローレン ジャパン」または「ラルフ ローレン 合同会社」
首元のメインタグに「MADE IN U.S.A.」とあり、かつ内タグの代理店が「アクティ21」であれば、その個体はほぼ確実に80年代末から90年代前半にかけてアメリカで生産された正規輸入品であることが確定します。このように複数の証拠を掛け合わせる鑑定眼こそが、現場で最も重視されるスキルです。