時代の変化は、かつて画一的な美的基準が支配的だった業界の内部構造にも波及している。写真集の市場や各種メディアのビジュアル企画において、ただスタイルを強調する手法は影を潜め、ストーリー性や光と影を巧みに活かしたアート志向のカットが称賛されるようになった。多様な美しさを肯定する時代の潮流が、制作現場の意識を底上げした格好だ。
個々の個性を尊重するこの潮流は、作品の質の向上にも直結している。一昔前のように「特定の体型=人気」という単純な方程式は通用しない。自分自身の輪郭をありのままに受け入れ、それを個性の武器として表現できる人物こそが、厳しさを増すエンターテインメントの現場で生き残り、息の長いキャリアを築く時代へと突入した。