全国の書店員が選ぶ本屋大賞や直木賞の受賞作は、実写化における最大の注目株です。特に映画化された感動小説の評判は、読書層以外のライト層へも一気に波及する強みを持っています。
瀬尾まいこの『そして、バトンは渡された』は、血の繋がらない親たちの愛情リレーを描き、劇場で涙を流す観客が続出。複雑な構成を分かりやすく整理し、登場人物たちの温かな眼差しを際立たせた演出が、SNS上でも「原作の優しさがそのまま映像になっている」と絶賛されました。
一方で、恋愛小説の映画化に対するネットの反応は非常にシビアです。登場人物の感情の機微がキャスティングや音楽に左右されやすいためです。住野よるの『君の膵臓をたべたい』では、過去と現在の時間軸を交差させる映画独自のシナリオを採用。原作のピュアな切なさを増幅させたこの構成が奏功し、「映画館で声を出して泣いた」といった感動の声がタイムラインを埋め尽くしました。