全国の中学校から選抜された猛者が集う「全国中学ビブリオバトル」の決勝トーナメントを分析すると、歴代チャンプ本には明確な共通パターンが存在します。
過去の上位入賞作品やチャンプ本を振り返ると、ベストセラー小説だけでなく、一見ニッチに見える科学ノンフィクションや哲学書、あるいは児童文学の名作が選ばれるケースも珍しくありません。歴代の勝者たちが選んだ本に共通しているのは、「その本と出会って自分自身の物の見方がどう変わったか」という変化のドラマが存在することです。
誰もが知る超有名作品で挑む場合は「みんなが知っているあらすじ」を語るだけでは票が伸びません。「誰も気づいていない隠れたテーマ」を提示する独自視点が求められます。一方で、マイナーな作品や意外性のある新書・エッセイを選ぶバトラーは、「こんなに面白い世界があったのか」という驚きを聞き手に与えやすく、大番狂わせを起こす傾向にあります。