保毛尾田保毛男はなぜ封印?2017年炎上とフジ謝罪の真相・現在地

保毛尾田保毛男はなぜ封印?2017年炎上とフジ謝罪の真相・現在地

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炎上の火種はネット上の個人の感想にとどまりませんでした。放送翌日の2017年9月29日、LGBT関連の支援団体や当事者グループ、有識者らが相次いで抗議の声を上げました。特に性的マイノリティに関する啓発活動を行う「プライドハウス東京」コンソーシアムをはじめとする複数の団体が、フジテレビに対して正式な抗議声明を提出したのです。

抗議の主な論点は以下の3点に集約されていました。

第一に、「ホモ」という呼称自体が男性同性愛者に対する蔑称・差別用語として使われてきた歴史があること。第二に、同性愛者を「滑稽で笑いものにしてよい存在」として描くことで、学校や職場における当事者へのいじめや偏見を再生産・助長する危険性が極めて高いこと。そして第三に、2015年頃から日本国内でも自治体によるパートナーシップ制度の導入が進むなど、多様性を尊重する社会づくりが本格化していた時代背景に完全に逆行していたことです。

事態の重大さを受け、当時のフジテレビ代表取締役社長・宮内正喜氏は2017年10月の定例記者会見の場で公式に言及。「性的少数者の方々を不快にさせ、傷つける表現があったことを深く反省し、お詫び申し上げます」と異例の直接謝罪を行いました。さらに同局は番組の公式サイト上でも謝罪文を掲載。この一件が決定打となり、保毛尾田保毛男というキャラクターは事実上の永久封印を余儀なくされました。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。