ヤンキースとレッドソックスの対立構造は、スポーツ界で最も激しいライバル関係として知られています。その発端は1919年オフ、レッドソックスのオーナーがミュージカル制作資金を調達するために、当時の大スターであったベーブ・ルースをヤンキースへ金銭トレードで放出したことに遡ります。以降、ヤンキースが黄金期を築いて世界一を27回獲得したのに対し、レッドソックスは86年間にわたり世界一から見放され、これを現地では「バンビーノの呪い」と呼びました。
この歴史的な呪縛が解かれたのが、2004年のアメリカン・リーグチャンピオンシップシリーズ(ALCS)です。ヤンキースに3連敗を喫し絶体絶命に追い込まれたレッドソックスは、第4戦の9回裏に起こした劇的な盗塁から反撃を開始。MLB史上初となる「3連敗からの4連勝」という歴史的逆転劇を演じ、そのままワールドシリーズ制覇を果たしました。この瞬間から両軍のライバル関係は新たな次元へと突入し、互いの意地をかけた戦いが現在まで受け継がれています。
通算対戦成績の詳細を見ると、レギュラーシーズン通算でヤンキースが1,200勝以上、レッドソックスが1,000勝以上を記録しており、全体成績ではヤンキースがリードしています。しかし、ポストシーズンや直接の天王山ではレッドソックスが驚異的な粘りを見せるなど、数字の優劣だけでは語れない熱量がこの対決には存在します。