時計の針を少し巻き戻すと、渡部建の転落は2026年6月の週刊誌報道に端を発します。多目的トイレを使った不貞行為というショッキングな内容は、長年築き上げた「爽やかで知的な好感度タレント」というパブリックイメージを粉々に粉砕しました。報道直後に出演番組の自粛を申し入れ、同年12月に行われた謝罪会見は、集まった報道陣による執拗な詰問と曖昧な受け答えが重なり、さらなる大炎上を招く結果となりました。
約1年8カ月もの完全沈黙と芸能活動休止を経て、転機となったのが2026年2月15日放送の『白黒アンジャッシュ』への出演でした。黒いスーツに身を包んで深々と頭を下げる渡部に対し、相方の児嶋一哉が時に涙を滲ませ、時に語気を強めて説教する様子は、多くのメディアで大々的に報道されました。
その後、開設された公式の渡部建 YouTubeチャンネルでは、初心に立ち返った飲食店の紹介動画や、後輩芸人との飾らないトーク企画を展開。騒動直後に見られた数万件規模の低評価や誹謗中傷コメントは次第に影を潜め、現在では「やはり食レポの解像度とボキャブラリーは芸人屈指」「トークのテンポが群を抜いて聞きやすい」といった、純粋なスキルに対するポジティブな評価がコメント欄の大半を占めるようになっています。