ネット上には「太るためには運動を一切やめて安静にすべき」「夜食に油っこいラーメンを食べてすぐ寝るのが一番効く」といった俗説が散見されますが、これらは健康的な増量を阻む大きな誤解です。
第一に、完全な運動不足は食欲中枢を刺激せず、消化管の蠕動運動を低下させます。体脂肪と同時に骨格筋をバランスよく増やすためには、適切なレジスタンストレーニング(筋トレ)が必須です。筋トレによって筋肉のインスリン感受性が高まることで、摂取した糖質やアミノ酸が脂肪組織だけでなく筋組織へと優先的に送り込まれます。
第二に、就寝直前の過度な高脂質食は睡眠の質を著しく低下させます。自律神経が乱れると、翌朝の胃もたれから朝食が食べられなくなり、結果的に1日の摂取総量が減少します。増量において最も重要なのは、瞬間的なドカ食いではなく、1週間〜1ヶ月単位で消費カロリーを上回るクリーンなエネルギー収支を維持することです。