事件の発端は、ハンドメイド作家が集う「デザインフェスタ」の出展ブースだった。「ハニーハニーキス」の屋号で出展していた店主が販売した焼き菓子は、事前の宣伝でも人気を集めていた。しかし、イベント当日に購入して口にした来場者から、異変を報告するポストがSNSへ相次いで投稿される。「一口食べたら異臭がした」「納豆のように糸を引いていた」。現地で直接商品を購入した人々から次々と上がった悲痛な声は、またたく間に大炎上へと繋がった。
通常、焼成されたマフィンは常温保管でもある程度の保存性を保つと考えられがちだ。しかし、このとき会場で売られていた商品は、明らかに腐敗が進んでいた。被害を受けた購入者の中には重篤な症状を訴え、医療機関を受診するケースも多発。楽しみにしていたイベントの思い出は、一転して恐怖へと塗り替えられることとなった。