カウンターの向こうで職人が包み込む米粒には、最先端の農業技術と農家の意地が詰まっている。近年、夏季の猛暑によって全国的な米の品質管理が課題となる中、2026年の店頭を彩るのは高温障害に強い新世代の銘柄米だ。
「冷めても甘い」から「温かい状態で口の中でほろりと解ける」へ。店舗ごとに求める食感は異なる。大粒でしっかりとした弾力を持つ山形の「雪若丸」や、粒立ちと保水性に優れた九州の新しい適性品種など、店主たちは契約農家とタッグを組み、独自のブレンド米を追求している。米選びこそが、店舗のアイデンティティそのものなのだ。