教育評論家として知られる尾木直樹氏は、現代の子どもを取り巻く遊び環境の変化に強い関心を寄せる。尾木氏は「少しくらいの泥汚れや擦り傷を恐れず、自分の頭で考えて遊ぶ体験こそが、変化の激しい時代を生き抜くたくましさを養う」と説く。管理された安全だけでは得られない、自己決定のプロセスがそこには存在するのだ。
いわゆる冒険遊び場(プレーパーク)と呼ばれる取り組みでは、既成の遊具で遊ぶだけでなく、木切れやロープ、穴掘り道具などを使い、自ら遊びを創造することが推奨される。こうした環境で培われる工夫する力や他者との協調性は、学校教育の場でも高く評価されている非認知能力の向上にダイレクトにつながっている。