駅西口から徒歩圏内、閑静な住宅街の一角に佇む「山田かまち美術館」は、訪れる者の心を激しく揺さぶる特別な空間だ。わずか17歳で急逝した山田かまちが遺したドローイングや詩文、水彩画の数々は、半世紀近くを経た現在も瑞々しい激情を放ち続けている。
展示室に足を踏み入れると、紙の上に叩きつけられたクレヨンの筆跡や、思春期の葛藤を剥き出しにした生々しい言葉の断片に圧倒される。美術ファンのみならず、日常に少し疲れた大人がふらりと立ち寄り、立ち尽くす姿も珍しくない。駅周辺の喧騒から離れ、純粋な創作エネルギーと対峙する静謐な時間は、旅の記憶に深い陰影を与えてくれるはずだ。