劇場の客席を瞬時に爆笑の渦へと叩き込む、あのお馴染みのフレーズ。ギャグ「ごめんやしておくれやしておごめんなさい」は、いかにして誕生したのか。その背景には、極限の舞台現場で鍛え上げられた鋭い直感と、飽くなき探究心が存在する。
かつて劇場の現場で生まれたふとした言葉が、舞台上で繰り返されるうちに独特のリズム感を獲得していったという。一見するとシンプルなフレーズだが、言葉を発する瞬間の間(ま)、声のトーン、身体の角度に至るまで、細部まで計算し尽くされている。劇場の袖で見守る若手芸人たちも「あのタイミングと声の伸びは誰にも真似できない」と舌を巻く。舞台裏でのストイックなネタのブラッシュアップこそが、何十年経っても色あせない爆笑の源泉なのだ。