兵庫2区を理解する上で外せないのが、その極めて特徴的な地理的・人口動態的背景です。選挙区の区域は神戸市兵庫区・北区・長田区、そして六甲山を越えた西宮市の塩瀬支所・山口支所管内で構成されています。
長田区や兵庫区は古くからの商業地やものづくり産業が集積する下町エリアであり、地縁・血縁や労働組合、各種業界団体の結びつきが色濃く残る地域です。阪神・淡路大震災からの復興を経て培われた強固なコミュニティが存在し、組織票の稼働率が高い傾向にあります。
対照的に、神戸市北区や西宮市の塩瀬・山口地区は、大阪や神戸中心部への通勤者が多く暮らすベッドタウン・ニュータウンが広がっています。この地域は無党派層や現役世代のファミリー層の比率が高く、政党の組織力よりも「政治改革」「子育て・教育無償化」「減税」といった全国的なトレンドや政策のわかりやすさに敏感に反応する土壌があります。この「下町型組織票」と「郊外型無党派票」のバランスが、選挙のたびに勝敗ラインを大きく揺さぶる構造となっています。