2011年に「新語・流行語大賞」トップテンに選ばれるなど国民的人気を博した楽しんごが、なぜテレビメディアの表舞台から姿を消すことになったのか。そこには複数の決定的な契機が存在します。
最大の転換点となったのは、2014年1月に警視庁が傷害容疑で書類送検した事件です。報道各社の当時の発表によると、前年7月に自宅マンション内で個人事務所の元男性マネージャーに対して顔や腹部を殴打し全治約1週間の怪我を負わせたとされました。このトラブルによってクリーンなオネエキャラ・癒やし系タレントとしてのイメージは深刻な打撃を受け、各局の番組出演が見送られる事態となりました。
さらにその後、大手所属事務所との契約解消や、闇営業問題に端を発する芸能界の構造変化が重なり、最終的に吉本興業を離脱。フリーランスとして独立する道を歩むことになります。
独立後の楽しんごは、SNS(特にX/旧Twitter)上での過激な発言や、芸能界・特定タレントへの辛辣な暴露・批判によってたびたび炎上を引き起こしました。テレビ番組のコンプライアンス基準が年々厳格化する中で、地上波メディアへの復帰ルートは完全に閉ざされることとなりましたが、本人はこれを「干された」と捉えるのではなく、「テレビの窮屈な縛りから解放され、発信の主導権を取り戻した」とポジティブに捉えて活動の軸足をSNSと実業へ完全移行させていきました。