いきなりマウンドの距離(18.44m)から投げても、コントロールがつかないどころか回転がかかって単なる棒球になってしまいます。初心者は距離を縮めて指先の感覚を掴むことから始めましょう。
- ステップ1:3〜5メートルの至近距離でのトス
向かい合った相手やネットに向かい、下投げやショートトスでボールを押し出します。縫い目のロゴが一切回転せずに相手の胸元へ届くかを目視で確認し、指先で「弾いて押し出す」感覚を身体に染み込ませます。 - ステップ2:平地でのショートスロー(8〜10メートル)
通常のオーバースローやスリークォーターのフォームから、力を抜いてふんわりと投げます。腕を振りながらも手首をロックし、無回転のまま山なりに届く軌道を目指します。 - ステップ3:実戦距離でのスピード調整
距離を正規のマウンド間隔へ伸ばします。最初は山なりで構わないので、とにかく回転をゼロに近づけることを最優先にし、感覚が掴めてきたら徐々に腕の振りをシャープにして球速を上げていきます。
また、ナックルボールの運用において避けて通れないのがキャッチャーの捕球難易度です。不規則に変化するため、捕手側も予測が立ちません。実戦で使う場合は、通常より一回り大きな専用ミット(ソフトボール用ミットなどで代用されるケースも多い)を用意し、捕手にも「捕りに行かず、最後まで引きつけて体全体で止める」意識を共有しておく必要があります。