政府も手をこまねいているわけではない。韓国基礎科学研究院(IBS)などを設立し、世界トップクラスの研究者を誘致してノーベル賞級の研究を後押しする国家プロジェクトを推進してきた。だが、こうした「上からのアプローチ」が現場の若手研究者を疲弊させているとの指摘も絶えない。予算が一部のスター科学者に集中する一方で、多くのポスドクや若手教授は短期契約と過酷な事務作業に追われ、じっくりと腰を据えた研究ができないのが実情だ。ノーベル賞は狙って獲るものではなく、自由な研究の土壌から自然に生まれる果実であるという原則が、制度設計において軽視されているのではないかという批判は根強い。
「悲願の科学分野はまたも逃したのか」2026年ノーベル賞発表に揺れる韓国世論の「焦燥と葛藤」
•
•
1分で読める