市場では赤・青のほかに「黒ナマコ(クロ)」も流通しています。黒ナマコもマナマコと同種あるいは近縁種として扱われますが、生鮮としての市場評価は青ナマコ以上に分かれます。
黒ナマコは皮が非常に硬く、生食用の刺身や酢の物としては敬遠されがちです。しかし、煮込み料理を多用する中華料理の世界では評価が一変します。黒ナマコを天日と塩水で丁寧に煮干し・乾燥させた高級乾物「いりこ(海参・光参)」は、コラーゲンが凝縮された高級薬膳食材として、1kgあたり数万円から数十万円で輸出・取引されます。
つまり、国内の生食市場では「赤 > 青 > 黒」という序列が定着しているものの、加工・輸出市場を含めるとそれぞれ異なる経済的役割を持っています。