「広い市民農園や庭の畑がないとさつまいもは無理」と諦める必要はありません。ポイントさえ押さえれば、ベランダに置いたプランターでも立派なさつまいもを収穫可能です。ただし、畑とプランターでは物理的な土壌環境が根本から異なります。
まず容器の選定ですが、容量は最低でも25L以上、深さ30cm以上の深型プランターまたは不織布ポット(ルートポーチ等)を用意してください。浅いプランターでは根が底にぶつかり、イモが太ることができません。土は市販の野菜用培養土に赤玉土(小粒)を2〜3割混ぜて排水性を高めるか、肥料分の少ない「さつまいも専用培養土」を使用します。
プランター栽培における植え付けは、面積が限られるため横に寝かせる船底植えは不向きです。ここでは「垂直植え」または急角度の「斜め植え」を採用します。苗の先端の葉を3〜4枚地上に出し、深さ15cmほど真下に差し込むことで、限られた土壌スペースの深層部を有効活用して1〜2個の太いイモを確実に形成させます。水やりは「土の表面が完全に白く乾いてから底から流れ出るまでたっぷり与える」というメリハリを徹底し、常に湿った状態を避けて根に酸素を吸わせることが成功への最短ルートです。