長年の下積み生活を経て、彼女の運命を劇的に変えたのが「松浦亜弥」の口パクものまね、いわゆる「エア芸」だった。曲に合わせて完璧にリップシンクしながら、豪快に表情を作り込むスタイルは超絶的なインパクトを残した。可愛らしい衣装と、ふいに漏れ出る地声のギャップ。そのシュールで計算し尽くされた芸風は、一瞬で全国のお茶の間を爆笑の渦に巻き込んだ。
大手芸能事務所サンズエンタテインメントに所属し、そこからの進撃は凄まじかった。連日のように数々のバラエティ番組に引っ張りだことなり、日本芸能界に「はるな愛」の名を鮮烈に刻みつけた。ものまね・エア芸という唯一無二のジャンルを確立した彼女は、瞬く間に老若男女から愛される人気者となったのだ。