主人公・君嶋隼人を演じた大泉洋とのタッグは、作品にこれまでにない深みと軽妙なリアリティをもたらした。左遷されたエリート社員が、低迷するラグビー部「アストロズ」のゼネラルマネージャーとして再起を図る試練の物語。福澤監督は大泉の持つ人間味あふれる温かみと、シリアスな局面で見せる鋭い表情を見事に引き出してみせた。
また、本物のラグビー経験者を多数キャストに起用した実戦さながらの試合シーンは圧巻の一言だった。汗を飛び散らせ、骨と骨がぶつかり合う音まで聞こえてきそうな臨場感。企業ドラマの持つ重厚なビジネス闘争と、スポーツドラマが持つ泥臭く直球な熱血要素を高次元で融合させ、お茶の間に新たなエンターテインメントの金字塔を打ち立てたのだった。