平成のテレビ番組で消費されたはずのリズムネタが、なぜ時を経て再びSNSのタイムラインを席巻したのでしょうか。TikTokにおける「#うんちょこちょこちょこぴー」タグの視聴回数は2020万回以上を記録しており、単なる懐古趣味にとどまらない熱狂を生み出しています。
ショート動画プラットフォームとの親和性を分析すると、以下の3つの要素が完璧に合致していたことが分かります。
- 第1の要因:再現性の異常な高さ
複雑なダンスや高度なトークスキルを必要とせず、誰でも数秒で完コピできるシンプルな振付であること。スマートフォンのインカメラに向かって首を傾げるだけで「絵」になる設計が、一般ユーザーのUGC(ユーザー生成コンテンツ)を大量に誘発しました。 - 第2の要因:オチに使える汎用性
日常のハプニング動画や友達同士のドッキリ企画において、気まずい瞬間や失敗した瞬間の「照れ隠しのオチ」として音源がミーム化しました。何かやらかした後に「ぴー!」と首を傾げるだけで動画が成立するという、ネット特有の文脈を獲得したのです。 - 第3の要因:トップタレント・有名人による拡散
バラエティ番組『モニタリング』等で俳優の竹内涼真氏が全力でこのギャグを披露したクリップが切り抜かれ、SNS上で2万2000件以上のいいねを集めるなど大きな話題を呼びました。イケメン俳優が全力で脱力ポーズを取るというギャップが、若年層への決定的な着火剤となりました。