進撃の巨人ジャンとミカサ結婚の真相|最終回の指輪と後ろ姿を検証

進撃の巨人ジャンとミカサ結婚の真相|最終回の指輪と後ろ姿を検証

進撃の巨人ジャンとミカサ結婚の真相|最終回の指輪と後ろ姿を検証の全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。

一方で、多くの読者が直面した葛藤が「エレンへの想いはどうなったのか」という疑問です。第139話の精神世界において、エレンはアルミンに対し「あいつには一生オレだけを引きずっていてほしい」と、それまでの冷徹な仮面をかなぐり捨ててみっともなく本音を吐露しました。エレンの狂おしいほどの独占欲と、自らの手でエレンを討ち取ったミカサの苦渋の決断は、全編を通じた最大のエモーションでした。

しかし、墓参りのシーンでミカサが男性や子供を連れて訪れていたとしても、それは決してエレンへの裏切りを意味しません。彼女は死を迎えるその瞬間まで、エレンに巻いてもらった擦り切れたマフラーを首から外すことはありませんでした。

もし後ろ姿の男性がジャンであったなら、彼は「ミカサの心には生涯エレンという消えない傷跡と愛が存在し続けること」を完全に受け入れた上で、彼女の人生を丸ごと包み込んだことになります。かつてグリシャ・イェーガーが前妻ダイナを愛し、その記憶を抱えたままカルラと新たな家庭を築いたように、人間の心は単一の感情だけで塗りつぶされるものではありません。エレンへの追悼を共に捧げることができる男性は、同期の中で誰よりもミカサとエレンの過酷な運命を間近で見届けてきたジャン以外に考えにくいのです。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。