深夜2時、かつてなら怒号のような指示の声と、荷物を載せた台車の金属音が響き渡っていた巨大倉庫。しかし今、そこにあるのは規則的な機械音だけだ。関東近郊にある主要ベースの内部に入ると、まずその「静けさ」に圧倒される。
頭上を縦横無尽に走るコンベアベルトの上を、無数の段ボール箱が滑るように流れていく。宛先ラベルを読み取るのは、人間ではなく超高速カメラだ。ミリ秒単位でスキャンされたデータに基づき、アーム型のロボットが的確に荷物を仕分けていく。人の姿はまばらで、数人のオペレーターがモニターを監視しているに過ぎない。これが、テクノロジーによって再定義された物流の最前線だ。