ネット検索で頻繁に見かけるブックファースト五反田店 跡地というワードには、明らかな情報伝達のねじれが生じています。「跡地はどうなったのか」と調べるユーザーの多くは、空きテナントや別業態への転換を想像していますが、現地には堂々と本屋が営業しています。
この認識のズレを生んだもう一つの決定的な要因が、2020年4月に実施された商業施設自体のリブランディングです。長年親しまれた「レミィ五反田」から「五反田東急スクエア」へと館の名称が刷新された際、フロアガイドやテナント一覧の更新が各媒体で一斉に行われました。その過程で古いクチコミ情報や外部データベースの不整合が表面化し、「レミィ時代の店が消えた」「跡地に別の店が入った」という誤読が加速したのです。
つまり、五反田東急スクエア 本屋を探している人が目にする空間は、何かが撤退した後の空き地ではなく、長年にわたり五反田の知のインフラを担い続けているくまざわ書店の売り場そのものです。