サンディエゴ・パドレスの本拠地ペトコ・パークのクラブハウスは、彼らにとって幼少期からの遊び場であり、生きた学び舎でもあった。大谷翔平やマニー・マチャドといった世界最高峰のスター選手たちがウォーミングアップを行い、真剣にデータを分析する姿を日常として目撃してきた経験は、どんな野球塾でも得られない無二の財産だ。
ダルビッシュ有が実践する育成方針は、過度なスパルタ指導とは対極にある。「投げ方を細かく教え込むのではなく、身体の仕組みと楽しさを伝える」というスタンスだ。自宅に完備された最先端のトレーニングルームやトラッキングシステムを用いながらも、まずは本人が自発的に野球のメカニクスに興味を持つよう導いている。幼少期特有の故障を防ぐため、投球数の徹底管理やマルチスポーツの推奨など、科学的アプローチが徹底されている。