南あわじ市で提供されるアクティビティの中でも、じゃのひれドルフィンファームの「スイムコース」は特別な熱狂を生み出しています。しかし、現場の海面はリゾートプールの管理された水環境とは本質的に異なります。利用者の手記や体験記からは、感動の裏側にある過酷さも浮かび上がってきます。
ある参加者は「海に入った瞬間、イルカがすぐ足元を猛スピードで通り過ぎた。その滑らかな皮膚の感触と、瞳に見つめられたときの鳥肌が立つような感動は一生忘れられない」と述懐しています。トレーナーの誘導に従い、水中でサインを出すとイルカが目の前でスピンし、指示通りのジャンプを披露する瞬間は、人工的なショーを見るのとは次元の違う生命の共鳴を体感させます。
一方で、見落とされがちなのが「海特有の環境条件」です。生簀の中は水深が数メートルあり、足は一切届きません。ライフジャケットを着用するため沈む心配はありませんが、外海からのうねりや潮の満ち引きにより、海面は常に上下します。レビューの中には「普段プールで泳げる小学4年の子どもが、足のつかない暗い海と波の揺れにパニックになり、最初の10分間泣いて生簀の縁から離れられなかった」という生々しい体験談も記録されています。水への耐性や自然環境への順応度には個人差が大きく、無理強いは禁物です。