現地西海岸の記者たちが注目するのは、技術的な問題にとどまらない。大契約を経てロサンゼルス・ドジャースの一員となったことで、彼を取り巻く環境は激変した。常に勝利を義務付けられる名門球団の重圧。巨大な期待が打席ごとに重くのしかかる。
現地独占取材に応じたアナリストは次のように指摘する。「超人的な精神力を持つとされる彼であっても、移籍後のプレッシャーと絶え間ないマークは確実に疲労を蓄積させている。相手投手の配球パターンは徹底的にデータ化され、付け入る隙を削り取られているのだ」。打撃フォームの異変は、そうした目に見えない重圧や疲労が肉体に蓄積した結果として現れたサインかもしれない。これが、今回顕在化したスランプの真の原因と目されている。