検索エンジン等で佐保里さんを調べると、「病気」「難病」といった不穏なキーワードが散見されます。しかし、綿密な取材記録と過去の告白手記を照合すると、この噂の背景には幼少期から思春期にかけて経験した精神的な苦難とトラウマが存在していました。
大スターの娘として生まれた佐保里さんは、小・中学校時代に学校で激しいいじめの標的となりました。母の知名度が仇となり、理不尽な嫌がらせや孤立を余儀なくされた結果、深刻な対人恐怖症や心身の不調に陥ってしまったのです。決して身体的な難病を患っていたわけではありません。
愛娘の深い傷痛を目の当たりにした石川さゆりさんは、日本国内の閉鎖的な環境から離れさせる決断を下します。そこで選ばれたのがイギリス留学でした。異国の地で誰の娘でもない「一人の人間」として扱われる環境に身を置いたことで、佐保里さんは自立心を取り戻し、徐々に心の平穏と自己肯定感を回復していきました。