Q1:2つボタンスーツのボタンは、一番下まで全部留めて描いてはいけないのですか?
A1:はい、一番下のボタンは留めずに外して描くのが基本ルールです。これは「アンボタンマナー」と呼ばれ、現代のスーツは一番下のボタンを外した状態で最も美しいウエストのXラインが出るように立体裁断されています。一番下まで留めて描くと、腰回りに不自然な横ジワが寄り、着こなしを知らない野暮ったい印象を与えてしまいます(※例外として、1つボタンスーツは留め、女性用スーツはデザインによって全留めする場合もあります)。
Q2:スラックスのセンタークリース(折り目)は、どこまで上まで描くべきですか?
A2:ベルトループのすぐ下、フロントのタック(プリーツ)がある位置から裾までまっすぐ繋がります。太もも前面の一番高い部分と膝頭を通り、裾の折り目へと着地します。激しく足を曲げたポーズ以外では、この線を消さずに一本通すだけで、脚が格段に長く立体的に見えます。
Q3:腕を真上に高く上げた時、スーツの肩周りはどう変化しますか?
A3:腕を上げると、スーツは脇の下にゆとりが少ない構造上、ジャケットの身頃全体が大きく上に引っ張り上げられます。肩パッドが耳に近づくように持ち上がり、裾もベルトが見える位置まで一気に跳ね上がります。肩だけが単体で動くのではなく、ジャケットの胴体全体が「箱ごと持ち上がる」ように描くのが破綻を防ぐ秘訣です。