野球選手の目の下シール「アイブラック」驚きの効果と貼る理由の真相

野球選手の目の下シール「アイブラック」驚きの効果と貼る理由の真相

野球選手の目の下シール「アイブラック」驚きの効果と貼る理由の真相にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

野球選手が目の下に黒いシールを貼る最大の理由は、「太陽光やカクテル光線(ナイター照明)による頬骨からの反射光を遮断し、打球の視認性を極限まで高めるため」です。

人間の顔の構造上、目のすぐ下にある頬骨(きょうこつ)部分は前方へ突出しています。屋外球場で直射日光を浴びたり、ドーム球場やナイターで強力な照明を浴びたりした際、この頬骨の皮膚表面で光が乱反射し、上方にある瞳孔へ下から強い光が差し込みます。これが「グレア(眩しさ)」を引き起こし、白球が光の中に消える「ロスト」の原因となります。

そこで黒色の野球遮光シールを貼ることで、黒色特有の「光を吸収する性質」を利用し、頬からの照り返しを物理的にカットします。これにより瞳孔の急激な収縮を防ぎ、フライ性の打球や高速のライナーを正確に捉え続けることが可能になります。これが、野球目の下黒い理由の核心です。

このアイブラック効果は感覚的なものにとどまりません。米国イェール大学医学部の眼科研究チームが実施した臨床実験(DeBroff & Pahk, 2003)によると、無処置の素肌、ワセリン(透明)、アイブラック(グリス型およびシール型)を比較検証した結果、アイブラックを使用した被験者群において統計的有意に「コントラスト感度(明暗の識別能力)」が向上することが学術的に証明されています。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。