ももかっぱちゃんというキャラクターを唯一無二の存在に押し上げている大きな要因が、声優・宍戸留美氏の圧倒的な演技力です。
1990年代から『ご近所物語』の幸田実果子役や『おジャ魔女どれみ』の瀬川おんぷ役など、一筋縄ではいかない魅惑的な美少女キャラを数多く演じてきた宍戸氏。彼女の持つ「甘く可憐な高音ボイス」と「冷徹で醒めたトーン」をシームレスに行き来するボーカルコントロールが、ももかっぱちゃんの二面性に完璧な説得力を与えています。制作陣のインタビュー等でも、声優の表現力がキャラクターの毒気をさらに引き立たせている点がしばしば語られています。
そして、彼女のパーソナリティを語る上で欠かせないのが「ももかっぱのお兄ちゃん」の存在です。妹を溺愛するあまり、妹の写真を部屋一面に貼り巡らせ、妹に近づく男(主にはなかっぱ)を怪力で威嚇する狂気的なシスコンキャラクター。しかし、ももかっぱちゃん自身はそんな兄の過剰な愛情を「鬱陶しいもの」としてゴミを見るかのような視線で一蹴します。この容赦のない家族内ヒエラルキーが、彼女の「ブレない強さ」を決定づけています。