夜間や仕事中など、耳の奥がズキズキ痛んで集中できない場合、一時的な応急処置として市販の鎮痛剤(解熱鎮痛薬)を活用することは極めて合理的です。
痛みの原因物質であるプロスタグランジンの生成を抑えるロキソプロフェンナトリウムやイブプロフェンは、耳の奥の鋭い痛みを素早く和らげる効果が期待できます。胃腸が弱い方や子ども、妊娠中の方には、比較的刺激が少ないアセトアミノフェン製剤が第一選択となります。
ただし、鎮痛剤はあくまで「今ある痛みのシグナルを一時的に遮断する対症療法」に過ぎません。耳管の腫れや中耳の炎症そのものを根本から治しているわけではないため、薬の効果が切れると再び痛みがぶり返します。第2世代抗ヒスタミン薬などの花粉症治療薬を主軸に据えつつ、耐えがたい痛みの頓服として鎮痛剤を併用する設計が大切です。市販の風邪薬や鼻炎薬の中には鎮痛成分が重複して含まれているものもあるため、多重服用による副作用には十分注意してください。