東京・原宿や渋谷の街角を歩けば、首から2000年代初頭のコンパクトデジカメを下げた若者や、ステッカーで装飾された折りたたみ式ガラケーを手にする姿が当たり前のように目に入る。これは単なるルックスの真似事ではない。
常にインターネットと接続され、通知に追われる現代のスマートデバイスに対するアンチテーゼでもある。写真を撮ってもその場ですぐに完璧な編集ができず、画面も小さい。しかし、その「不便さ」が逆に新鮮な体験を生む。デジタル疲れを感じるZ世代やα世代にとって、Y2K時代のガジェットは心地よいディスタンスを与えてくれるツールなのだ。