フォルティウスを語る上で欠かせないのが、2026年11月末に発表された北海道銀行とのスポンサー契約終了に伴う独立劇です。当時、日本選手権を制しトップに君臨していたチームの突然の契約満了発表は、カーリング界のみならずスポーツ界全体に大きな衝撃を与えました。
一部で囁かれた不協和音などの憶測とは異なり、この契約終了は「企業チームとしての枠組み」と「世界を目指すプロアスリートとしてのチーム運営方針」における将来像の違いを両者が協議した結果導き出されたものでした。北海道銀行側が新たな自行チームの育成へ舵を切る一方、吉村選手らはチーム名「フォルティウス(ラテン語で『より強く』の意味)」を継承し、クラブチームとして自立する道を選択したのです。
後ろ盾を失うリスクを背負いながらも、自分たちのスタイルで世界の頂点を目指すという覚悟を決めた移籍・独立劇は、結果として選手たちの自主性と結束力を劇的に高める契機となりました。