中田英寿が日本サッカー史に残した足跡は、今振り返っても規格外でした。1995年にベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)でJリーグデビューを果たすと、卓越したフィジカルの強さと正確無比な視野で瞬く間に代表の中心へ登りつめます。
1998年フランスW杯出場後、当時世界最高峰リーグであったイタリア・セリエAのペルージャへ完全移籍。開幕戦のユヴェントス戦で、名手ジネディーヌ・ジダンを擁する王者相手にいきなり2ゴールを叩き込んだ鮮烈なデビューは、世界中のメディアに衝撃を与えました。
その後、2000年に移籍したASローマでは、フランチェスコ・トッティら世界的スターとポジションを競いながら、2000-2001シーズンのスクデット(セリエA優勝)獲得に決定的な貢献を果たします。特に優勝を争う天王山となったユヴェントス戦で、途中出場から放った強烈なミドルシュートによる得点と同点ゴールの起点となったプレーは、今なおイタリアサッカー史の伝説として語り継がれています。