日本産科婦人科学会および日本婦人科腫瘍学会が策定する診療ガイドラインでは、卵巣腫瘍に対する段階的な精査手順が厳密に定められています。無症状で偶然見つかった嚢胞であっても、安易に放置せず、サイズや年齢、閉経前後などの要素を加味して経過観察のスケジュールを組みます。
閉経後の女性に充実性の卵巣腫瘍が見つかった場合、閉経前に比べて悪性リスクが跳ね上がるため、迅速な精査と治療介入が求められます。ガイドラインでは、画像所見(超音波・MRI)と血液検査データを総合評価し、悪性が否定できない場合は婦人科腫瘍専門医が常駐する拠点病院への紹介を標準的なフローとして提示しています。