一度は終売を迎えたお菓子が、形を変えて市場への再エントリーを果たすケースも登場しています。単なるノスタルジーに頼らない、緻密なリブランディングによる再販動向を追いました。
地域限定・プレミアム化へのシフト
明治の「チェルシー」は、2024年春に全国販売を終了した直後、北海道のグループ会社・道南食品を通じて「生食感チェルシーバタースカッチ味」として北海道限定のお土産品へと華麗な転身を遂げました。全国販売のマスプロダクトから、希少価値を高めたプレミアムギフトへ舵を切ることで、製造ラインの縮小と高単価化を両立させた成功モデルです。
また、明治の「サイコロキャラメル」も同様に北海道限定商品として生き残りを図り、今なお観光客に愛されています。「カール」が関西以西限定で製造・販売を継続し、東日本からの旅行者が「西日本土産」として買い求める現象も、地域限定化が生んだ新たな付加価値と言えるでしょう。
ファン参加型クラウドファンディングとコンビニ限定復刻
大手流通とタイアップした「期間限定の復刻版」も活況です。パッケージを昭和・平成初期のオリジナルデザインに戻した復刻企画や、SNS投票で上位を獲得したフレーバーの数量限定販売など、話題性をフックにした短期集中型の販売モデルが定着しつつあります。中小メーカーの廃盤危機にある駄菓子においては、ファンコミュニティが資金を募るクラウドファンディングによって、限定ロットでの生産再開に漕ぎ着ける事例も現れています。