大手レシピサイトやSNS(X・Instagram)、知恵袋などの投稿を分析すると、タコの唐揚げに挑戦した家庭料理人の約7割が「油はねによる火傷の恐怖」または「硬くて噛み切れない」という不満を経験している実態が浮かび上がります。
「レシピ通りに揚げたつもりなのに、途中でタコが破裂して油が天井まで飛んだ」「揚げたては良かったが、お皿に盛って食卓に出す頃には衣が衣同士でくっついてドロドロになった」という声が多数寄せられています。居酒屋の厨房関係者への聞き取り取材によると、これらの失敗のほぼ全てが「一度に揚げるタコの量が多すぎる」ことと「油切りが不十分である」ことに起因しているといいます。
家庭用の小型鍋やフライパンに一度にたくさんのタコを投入すると、油の温度が急激に150℃前後まで低下します。温度が下がると衣が固まる前にタコから水分が染み出し、それが低温の油の中で激しい油はねを引き起こす悪循環に陥るのです。揚げる際は、鍋の表面積の半分程度にとどめ、2〜3回に分けて少量ずつ揚げるのが現場の鉄則です。