ビジネスメールの末尾で定番となっている「楽しみにしています」の英語表現ですが、実は多くの学習者が文法的なトラップに陥っています。最も代表的なミスは、toの直後に動詞の原形を置いてしまう誤用です。
「look forward to」の「to」は不定詞ではなく前置詞です。したがって、後ろには必ず「名詞」または「動名詞(-ing形)」が続きます。
- ❌ 誤り:I look forward to hear from you soon.
- ⭕ 正解:I look forward to hearing from you soon.(お返事を心よりお待ち申し上げております)
- ⭕ 正解:I look forward to our meeting next Monday.(来週月曜日のミーティングを楽しみにしております)
「look forward to」と「looking forward to」の進行形の違い
多くのビジネスパーソンが疑問に抱くのが、現在形(I look forward to...)と現在進行形(I am looking forward to...)のニュアンスの違いです。
現在形は客観的かつ儀礼的なトーンとなり、企業の公式レターや契約交渉、初めて連絡を取る相手に対して最も安全で格式高い印象を与えます。一方、現在進行形は「今まさにその出来事を思い描いてワクワクしている」という個人的な感情や心理的距離の近さが反映されます。プロジェクトが進行中のクライアントや、良好な関係が構築できているビジネスパートナーとのメールであれば、進行形を用いることで堅苦しさを和らげ、前向きなパートナーシップを演出できます。
ビジネスメールでそのまま使える実践例文
実際のビジネスシーンで頻出する、状況別の洗練された例文を紹介します。
- 次回の商談や会議に向けて:
「I look forward to working with your team on this upcoming project.」(今後のプロジェクトで貴社チームとご一緒できますことを楽しみにいたしております) - 対面での再会や訪問に向けて:
「I am looking forward to seeing you at the Tokyo office next week.」(来週、東京オフィスでお目にかかれますことを心待ちにしております) - 提案書や資料の提出後:
「We look forward to receiving your valuable feedback.」(貴重なご意見・ご感想をお待ち申し上げております)