北海道の観光・旅行業はいま、劇的な転換期を迎えている。単に風景を眺めて土産物を買うだけのマスツーリズムから、持続可能性と地域の営みに深く触れるアグリツーリズムやネイチャーツーリズムへのシフトが進んでいるのだ。
公益社団法人北海道観光振興機構も推進するように、農作業体験や蒸留工房のワークショップ、有機栽培農家との対話を取り入れた滞在型プランの人気が高まっている。観光客は消費者ではなく、農村文化のサポーターとして受け入れられる。朝摘みの花から自らの手でエッセンシャルオイルを抽出する濃厚な時間は、大量生産の日常では得られない贅沢な記憶となるはずだ。