インターネットの検索窓に「としまや弁当」と入力すると、関連ワードに「閉店 理由」という不穏なキーワードがサジェストされることがあります。一時期はSNS上で「としまやが全滅してしまうのではないか」という根拠のないデマまで飛び交いました。この誤解はなぜ生じたのでしょうか。
結論から申し上げますと、「全店閉店」などという噂は明白なデマであり、主要直営店は2026年現在も活気ある営業を続けています。閉店の噂が一人歩きした背景には、以下の客観的な業界事情と構造的要因が存在します。
第1に、昭和から平成期にかけて展開されていた「コンビニエンスストア併設型FC店舗」や小規模ロードサイド店舗の統廃合です。大手コンビニチェーン(セブン-イレブンやローソンなど)が房総全域に急増したことで、弁当専業以外の雑貨・日用品を扱う小型店舗の採算性が悪化し、契約満了に伴う計画的な閉店が数年間続きました。
第2に、建物の老朽化と後継者不足です。個人オーナーがフランチャイズとして長年切り盛りしてきた店舗において、店主の高齢化や設備の刷新コストがネックとなり、惜しまれつつ暖簾を下ろしたケースが相次ぎました。
しかし、直営の中核店舗である「新宿店(木更津市)」「清見台店(木更津市)」「袖ケ浦店(袖ケ浦市)」「市原店(市原市)」などは、オペレーションの効率化と厨房設備の近代化を図りながら盤石の体制を敷いています。営業時間は店舗によって異なりますが、朝5時〜6時台からオープンしている店舗が多く、早朝の釣り客やゴルフ客、工業地帯へ向かう通勤車両が引きも切らず駐車場に滑り込んでいます。